カウンセリングシートは、サロン運営で2つの役割を持っています。1つは、アレルギーや体調・禁忌を確認してトラブルを未然に防ぐこと。もう1つは、お客様の「なりたい仕上がり」を言葉にして、施術前にすり合わせておくことです。
「そのまま使えるテンプレートが欲しい」「作り方が分からない」という方に向けて、この記事では、カウンセリングシートに入れる項目、まつげサロン・まつ毛パーマで外せない確認事項、4ステップでの作り方、そして無料で使える雛形の入手方法までまとめました。開業準備中の方も、運営中で見直したい方も、順番に読み進めてみてくださいね。
カウンセリングシートとは?サロンで必要な理由
カウンセリングシートとは、施術前にお客様の基本情報・体調・既往・希望を記入してもらう問診票のことです。美容室・エステ・ネイル・まつげサロンなど、身体に触れる施術を行うサロンでは、業種を問わず基本の書類になります。

シートが必要な理由は、大きく3つあります。1つ目は、アレルギーや持病などの禁忌を事前に把握し、施術によるトラブルを防ぐこと。2つ目は、「ナチュラルに」「ぱっちり」といった曖昧な言葉を具体化して、仕上がりのズレを減らすこと。3つ目は、記入内容を残しておくことで、万一トラブルになったときに「何を確認し、何に同意いただいたか」を示せることです。
つまりカウンセリングシートは、お客様を守ると同時に、サロン側を守る書類でもあります。口頭だけのヒアリングと違い、書面に残るからこそ意味があるんですね。カウンセリングの流れ全体を詳しく知りたい方は、マツエク・まつげパーマのカウンセリングシートの作り方【無料テンプレ】も合わせてご覧ください。
カウンセリングシートに入れる項目【テンプレート】
ここからは、そのままテンプレートとして使える記入項目を4つのグループに分けて挙げていきます。自分のサロンのシートに書き写して、必要なものを足し引きしてくださいね。
基本情報
お客様を特定し、連絡を取るための項目です。最低限、次のものを入れておきます。
- お名前(ふりがな)
- 生年月日・年代
- 電話番号・メールアドレス
- ご住所(必要な場合)
- 来店のきっかけ(ホットペッパー・Instagram・ご紹介など)
- ご職業・ライフスタイル(メイク頻度・スポーツの有無など)
肌・体調・既往(禁忌確認)
トラブル予防のいちばんの要になる部分です。まつげサロンでは特に、目まわりに関わる項目を細かく確認します。
| 確認項目 | 聞き方の例 |
|---|---|
| アレルギー | グルー・薬剤・金属・化粧品などでかぶれた経験の有無 |
| コンタクトレンズ | 装用の有無、当日外せるか、ハード/ソフトの別 |
| 目の乾き・疾患 | ドライアイ、ものもらい、結膜炎などの有無 |
| 目・目元の手術歴 | 1週間以内の眼科施術や目元の手術がないか |
| 過去の施術歴 | マツエク・まつ毛パーマの経験、最後に受けた時期 |
| 体調・妊娠 | 妊娠中・授乳中か、当日の体調に不安はないか |
| 敏感肌・持病 | 肌が敏感か、通院中の疾患や服薬があるか |
ここに1つでも当てはまるものがあれば、口頭で詳しく確認します。判断に迷う症状があるときは、無理に施術を進めず、皮膚科や眼科の受診をおすすめするのが安全です。サロンは医療機関ではないので、施術可否の最終判断を医師に委ねる姿勢が大切なんですね。
なりたい仕上がり
仕上がりのすり合わせに使う項目です。言葉だけだとイメージがズレやすいので、選択肢や記入例を添えておくと書きやすくなります。
- 希望のイメージ(ナチュラル・華やか・韓国風など)
- カール・長さ・太さの希望
- 目元の印象(優しく・ぱっちり・切れ長など)
- 避けたいデザイン・なりたくない印象(NG項目)
- 前回の施術での不満や、直したい点
- お手入れにかけられる時間・もちの希望
同意事項
施術内容とリスクを理解いただいたことを残す欄です。次のような内容を明記し、最後に日付と署名欄を設けます。
- 施術内容とリスク(まれにしみる・かゆみが出る場合があること)の説明を受けたこと
- 記入内容に間違いがないこと
- 体調不良やアレルギー症状が出た場合はすぐに申し出ること
- 個人情報を施術・連絡の目的で利用すること
まつ毛パーマ・マツエクのカウンセリングシートで外せない項目
まつ毛パーマやマツエクは、目という繊細な部位のすぐそばで薬剤やグルーを扱う施術です。そのため、一般的なサロンのシートより一段深く確認したい項目があります。
- グルー・パーマ薬剤・ロッド接着剤に対するアレルギーやかぶれの経験
- 過去のマツエク・まつ毛パーマで、しみた・充血した・かゆくなったなどのトラブル歴
- コンタクトレンズの有無と、施術中に外せるかどうか
- ドライアイや目の乾き、涙が出やすいなどの目の状態
- 直近の眼科施術・まぶたの手術・まつ毛美容液の使用状況
- まつ毛の状態(本数・長さ・生えグセ・ダメージの度合い)
- 仕上がりイメージの共有(見本画像でのすり合わせ)
特にアレルギーとトラブル歴は、施術可否に直結する項目です。過去にグルーでかぶれた経験がある方には、低刺激グルーの提案やパッチテストの案内をするなど、シートの記入をきっかけに一歩踏み込んだ確認ができます。仕上がりのズレを防ぐ確認項目をさらに詳しく知りたい方は、マツエクのカウンセリングシート必須項目と「お任せします」を防ぐ聞き方を参考にしてくださいね。
カウンセリングシートの作り方(4ステップ)
項目が決まったら、実際にシートの形にしていきます。難しく考えず、次の4ステップで進めれば大丈夫です。
ステップ1:項目を決める
先に挙げた「基本情報・肌体調既往・なりたい仕上がり・同意事項」の4グループをベースに、自分のサロンに必要な項目を選びます。目安は、記入が5分以内で終わる分量です。項目を詰め込みすぎると後半が空欄になりがちなので、「本当に確認したいこと」に絞りましょう。
ステップ2:書式を決める(紙・iPad・アプリ)
書式は、紙・タブレット・予約アプリの3タイプから選びます。紙は導入が手軽で、記入したものをそのまま保管できます。iPadやアプリは、事前記入や検索・管理がしやすく、ペーパーレスで場所も取りません。開業直後は紙で始めて、来店数が増えてからデジタルへ移行するサロンも多いです。
デザインは、CanvaやExcel、Wordで十分作れます。Canvaならテンプレートを土台に見やすく整えられますし、ExcelやWordなら項目の追加・修正が手軽です。
ステップ3:同意欄を作る
シートの最後に、同意事項と署名欄を必ず設けます。「上記の説明を受け、内容に同意します」という一文と、日付・お名前の記入欄をセットにします。ここがあることで、シートが問診票としてだけでなく、同意書としての役割も果たします。
ステップ4:運用する(保管・見返し)
作ったシートは、記入して終わりではなく、保管と見返しまでが運用です。個人情報なので、鍵のかかる場所やパスワード付きのデータで管理します。裏面や下部に施術記録欄(日付・メニュー・使用カールや薬剤・気づき)を作っておくと、来店のたびに追記でき、そのままカルテとして使えます。半年に1回は項目を見直し、書かれない欄は削り、毎回口頭で聞いていることは項目に足すと、使いながら育つシートになりますよ。
業種別のポイント(エステ・美容室・ネイル)
カウンセリングシートは、まつげサロン以外でも基本の構成は共通です。「基本情報・体調既往・希望・同意」の4本柱はそのままに、業種ごとに確認項目を足していきます。
| 業種 | 特に足したい項目 |
|---|---|
| エステ | 肌質・肌悩み、化粧品アレルギー、金属アレルギー、妊娠中か、機器施術(光・電流)の可否に関わる持病 |
| 美容室 | ジアミンなど薬剤アレルギー、頭皮の状態、過去のカラー・パーマ履歴、なりたい髪型のイメージ画像 |
| ネイル | 爪の悩み(二枚爪・割れ)、ジェルアレルギー、水仕事の頻度、過去のグリーンネイル歴、生活シーン |
どの業種でも、アレルギーと既往の確認が土台になる点は変わりません。そのうえで、施術で使う薬剤や機器に応じた項目を足していくと、業種にぴったりのシートになります。
そのまま使える雛形の入手
ゼロから作るのが大変なときは、雛形をベースにするのがいちばんの近道です。ここまで挙げた項目を土台にすれば、自分のサロン用に整えるのもぐっと楽になります。
AIまつげ屋さんでは、まつげサロン用のカウンセリングシート雛形を、LINE登録の特典としてお渡ししています。禁忌確認から仕上がりのすり合わせまで、そのまま使える形にまとめてありますので、たたき台として活用してくださいね。
そして、仕上がりのすり合わせには、シートの記入欄だけでなく、デザイン表や見本画像を併用するのが効果的です。「ナチュラル」という言葉は人によってイメージが違うので、画像を見せながら「これに近いですか?」と確認すると、ズレがぐっと減ります。見本画像の使い方は初回カウンセリングでの見本画像の使い方と聞き方のコツ、デザインを一覧で見せる方法はマツエクデザイン表の作り方と使い方で詳しく解説しています。
まとめ
サロンのカウンセリングシートのポイントを、最後に整理しておきます。
- シートは「トラブル予防」と「仕上がりのすり合わせ」の2役を担う
- 項目は「基本情報・肌体調既往(禁忌確認)・なりたい仕上がり・同意事項」の4グループで組む
- まつげ施術ではアレルギー・トラブル歴・コンタクト・目の乾きを必ず確認する
- 作り方は「項目を決める→書式を選ぶ→同意欄→運用」の4ステップ
- CanvaやExcel・Wordで手軽に作れ、業種ごとに項目を足せる
- 判断に迷う症状は無理をせず、皮膚科・眼科の受診をおすすめする
- 言葉だけに頼らず、見本画像やデザイン表ですり合わせるとズレが減る
まずは4グループの項目を書き写すところから始めて、使いながら自分のサロンに合う形へ育てていってくださいね。