「まつ毛パーマのデザイン表を見ながら、自分に似合うカールを選びたい」「カウンセリングで使えるデザイン表をサロンに用意したい」──この記事は、その両方の方に向けて書いています。
マツエクと違って、まつ毛パーマ(ラッシュリフト)は自分のまつげをどう立ち上げるかで印象が決まります。だからこそ、言葉だけだと「思ってたより上がりすぎた」「もっとくるんとさせたかった」というズレが起きやすいです。
まつ毛パーマのデザインは、じつは「カール(ロッドの太さ)×立ち上がりの角度×毛流れ」という3つの要素の組み合わせでほぼ決まります。この記事では、それぞれの要素を一覧表で整理したうえで、まぶたの形別の似合わせ、韓国風などの人気デザイン、そしてサロン用デザイン表の自作方法までまとめました。
まつ毛パーマのデザイン表とは?載せる項目
まつ毛パーマのデザイン表とは、ロッド(カール)の種類・立ち上がりの角度・毛流れの雰囲気などを、見本写真やイラストと一緒に一覧にまとめたものです。サロンのカウンセリングスペースやメニュー表、Instagramやホットペッパービューティーのページでもよく使われています。
デザイン表に載せる項目は、だいたい次の3つに整理できます。
- ロッド(カール)の種類…Jカール・Cカール・CCカール・Lカールなど、まつげの上がり方を決める
- 立ち上がりの角度…根元から立ち上げるか、中間からカールをつけるか
- 毛流れ…束感を出すか、1本1本セパレートに整えるか
お客様にとっては、「ぱっちりさせたい」「自然に上げたい」のような言葉にしづらい理想を「これです」と指させる道具になります。サロンにとっては、仕上がりのイメージをすり合わせて「思ってたのと違う」を防ぐ道具です。どちらの立場でも、まずは3つの要素を知っておくとデザイン表がぐっと読みやすくなりますよ。
まつ毛パーマのデザインを決める要素【一覧表】
ここからは、デザインを決める3つの要素を順番に見ていきます。マツエクのデザイン表と考え方は近いので、マツエクデザイン表の見本と作り方とあわせて読むと理解が深まりますよ。
ロッド(カール)の種類
まつ毛パーマで使うロッド(シリコンの型)は、太さによってカールの強さが変わります。細いロッドほどしっかり上がり、太いロッドほどゆるやかに自然に上がるのが基本です。デザイン表では、ここがいちばんの見せどころになります。
| カール | ロッドの太さ・特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|
| Jカール | 太めロッド。毛先だけゆるく上がるいちばん自然なカール | ナチュラル志向の方、まつげが元々上向きの方 |
| Cカール | 中間の太さ。ビューラーで上げたような定番カール | 迷ったらまずこれ。幅広い年代・シーンに合う |
| CCカール | 細めロッド。Cよりしっかり上向きで目元がぱっちり | 華やかさ重視の方、目の縦幅を出したい方 |
| Lカール | 根元が直線的で毛先だけ立ち上がる。持ち上げ感が続く | まぶたが重めの方、下向きまつげをしっかり起こしたい方 |
同じロッドでも、パーマ液の反応や地まつげの硬さ・長さによって仕上がりのカールは変わります。デザイン表のカールはあくまで目安として、目元を見ながら微調整するのが前提です。
立ち上がりの角度(根元/中間)
同じカールでも、まつげの「どこから」立ち上げるかで印象が変わります。ここは毛先のカールよりも、目がぱっちり見えるかどうかを左右する大事な要素です。
| 立ち上がりの位置 | 印象の目安 |
|---|---|
| 根元から立ち上げ | まつげの土台からぐっと起こす。目の縦幅が出てぱっちり見えやすい |
| 中間から立ち上げ | 根元はゆるやか、毛先にかけてカール。自然でやわらかい印象になりやすい |
「とにかく目を大きく見せたい」という方は根元から、「ナチュラルに上向きにしたい」という方は中間から、と分けて考えると選びやすいですね。
毛流れ(束感/セパレート)
仕上げのときにまつげをどう並べるかで、毛流れの印象が決まります。近年のトレンドを大きく左右するのがこの部分です。
| 毛流れ | 特徴・印象 |
|---|---|
| 束感 | 数本ずつまとめて束をつくる。今っぽい抜け感、韓国風の雰囲気が出やすい |
| セパレート | 1本1本を均等に散らす。清潔感のあるナチュラルな仕上がり |
束感は華やかでSNS映えしやすい反面、まつげの量が少ないと隙間が目立つこともあります。地まつげの本数に合わせて、束感とセパレートの中間を狙うことも多いです。
まぶた・目の形別の似合わせ(一重・奥二重・二重)
まつ毛パーマは自分のまつげを起こす施術なので、まぶたの形との相性がとても大切です。カールが強すぎると、上がったまつげがまぶたに当たってチクチクしたり、上がり具合が隠れてしまうことがあります。デザイン表を見るときは、次の視点を持っておくと選びやすくなりますよ。
- 一重の方:まぶたにカールが隠れやすいので、根元からしっかり立ち上げるのが基本です。CCカールやLカールで土台から起こすと、まぶたに負けずに目の縦幅が出やすくなります
- 奥二重の方:カールが強すぎると、上がったまつげがまぶたに当たって不快になりやすいタイプです。まぶたに当たらない角度を探すのがコツで、CカールとCCカールをゾーンで使い分けるなど「当たらない範囲でいちばん上がるカール」を選びます
- 二重の方:まぶたにスペースがあるぶん幅広いカールが似合いやすいです。だからこそ「なりたい印象」から逆算して、ナチュラルならJ〜Cカール、ぱっちりならCCカールと決めていきます
目の形に加えて顔全体のバランスから提案する方法は、顔型別のまつげデザイン提案術で解説しています。目を大きく見せたい方向けの考え方は、目が大きく見えるまつげデザインもあわせてどうぞ。
人気のまつ毛パーマデザインの傾向(韓国風・ナチュラルなど)
「まつ毛パーマの人気デザイン」で検索される方も多いのですが、実際の人気はサロンの客層や年代によってかなり違います。そのうえで、最近ご指名が入りやすい傾向としては、次のようなデザインが挙げられます。
- 韓国風(束感セパレート):数本ずつの束感を残しつつ根元から立ち上げる、今いちばんリクエストが増えやすいデザインです。マスカラやコーティング剤と相性がよく、抜け感のある目元になります
- ナチュラル上向き:J〜Cカールで自然に起こす、年代を問わない定番。すっぴんでもなじみ、オフィスでも浮かないのが選ばれやすい理由です
- くるんとカール:CCカールでしっかり丸みを出す、目元がぱっちり可愛く見えるデザイン。まつげが下向きで悩んでいる方に提案しやすいです
- ぱっちり立ち上げ(Lカール系):根元からの立ち上げを重視した、目力重視のデザイン。一重・奥二重の方からのリクエストが多い傾向です
デザイン表を作るときは、「人気順」ではなく「自分のサロンのお客様がよく選ぶ順」に並べると、カウンセリングで使いやすくなりますよ。
【サロン向け】カウンセリングでのデザインの伝え方
ここからは、アイリストさん向けのお話です。まつ毛パーマのデザインの伝え方でいちばん大事なのは、お客様のふんわりした要望を、表を指さしながら具体的な言葉に翻訳していくことです。
お客様が言う「上げたい」「自然にしたい」は、人によって指す仕上がりがまったく違います。だからこそ、次のように表を指さして具体化していきます。
- 「上げたい」と言われたら:「根元からしっかり立ち上げるとこのくらいぱっちりしますが、まぶたに当たらない範囲だとこのくらいですね」と、表の写真を2枚並べて指さしてもらいます
- 「自然にしたい」と言われたら:「毛先だけゆるく上げるJカールと、中間から上げるCカールだとこのくらい違います」と角度の違いを見せます
- ロッド選定の声かけ例:「普段ビューラーはしっかり上げますか?」「まつげが目に入って気になることはありますか?」と聞くと、太めロッドか細めロッドかの目安が立ちます
もう一つ伝えておきたいのが、マツエクとの違いです。まつ毛パーマは自分のまつげを起こす施術なので、地まつげの長さ以上には長くなりません。「長さやボリュームを足したいならマツエク、自まつげを活かして上向きにしたいならパーマ」と一言添えると、仕上がりのイメージがずれにくくなりますよ。
カウンセリングの流れ全体を整えたい方は、カウンセリングシートの作り方と記入項目10もあわせて読んでみてくださいね。
まつ毛パーマのデザイン表の自作方法と写真素材
デザイン表は、次の4ステップで自作できます。凝ったデザインソフトは必要なく、Canvaで十分です。
- ステップ1:載せるデザインを絞る…実際にメニューにあるデザインだけに絞ります。多くても6〜8パターン程度が、お客様が迷わない量です
- ステップ2:3要素で表記を統一する…各デザインに「カール/立ち上がり/毛流れ」の3項目を必ず添えます。表記が揃うと一気にプロっぽくなります
- ステップ3:見本写真を用意する…1デザイン1枚、目元のアップ写真を置きます。ここがいちばんのハードルです
- ステップ4:A4一枚かiPadにまとめる…紙ならラミネートしてカウンセリング席へ。iPadなら拡大して見せられるので、束感やカールの違いも伝わりやすいです
いちばん悩ましいのが見本写真です。理想はご自身の施術写真ですが、施術直後の目元をきれいに撮るのは意外と難しく、「デザインは提供できるのに、見せられる写真がない」というアイリストさんは多いです。
撮影が追いつかない場合は、施術写真が貯まるまでの間、高画質のまつげ画像素材でデザイン表を組んでおき、撮れた実写から順に差し替えていく方法もあります。少ない画像で販促物を回すコツは、まつげ写真素材のサロン活用ガイドで解説していますよ。
まとめ
まつ毛パーマのデザイン表のポイントを、最後に整理します。
- デザインは「カール(ロッドの太さ)・立ち上がりの角度・毛流れ」の3要素の組み合わせで決まる
- 迷ったらCカール×中間立ち上げ×自然な毛流れの定番ゾーンから調整する
- 一重は根元から立ち上げ、奥二重はまぶたに当たらない角度を優先する
- 韓国風の束感セパレートやナチュラル上向きが人気の傾向
- サロンの表は「指さしてもらう道具」。伝え方は表を指しながら具体化するのがコツ
- 自作はCanvaで十分。写真が足りない間は素材で組んで実写に差し替えていく
お客様にとっては「なりたい目元」に近づく地図、サロンにとっては「思ってたのと違う」を防ぐ保険。デザイン表は、両方にとって心強い一枚です。まずは今のメニューを3要素で書き出すところから、始めてみてくださいね。
▶ この分野を基本から整理したい方は「まつげ素材(写真)の探し方と使い方完全ガイド|入手先4種類の比較・商用利用の注意点・サロン活用シーン」もどうぞ。