「マツエクのデザイン表を見ながら、自分に似合うデザインを選びたい」「カウンセリングで使えるデザイン表をサロンに用意したい」──この記事は、その両方の方に向けて書いています。
マツエクのデザインは、カール・本数・長さ・デザインの形という4つの要素の組み合わせでほぼ決まります。この記事では、それぞれの要素を一覧表で整理したうえで、人気デザインの傾向、一重・奥二重・二重ごとの選び方、そしてサロン用デザイン表の自作方法までまとめました。
マツエクデザイン表とは?載っている項目と役割
マツエクデザイン表とは、カールの種類・本数・長さ・仕上がりの雰囲気などを、見本写真やイラストと一緒に一覧にまとめたものです。サロンのカウンセリングスペースやメニュー表、Instagramやホットペッパービューティーのページなどでもよく使われています。
デザイン表に載っている項目は、だいたい次の4つに整理できます。
- カールの種類(Jカール・Cカール・CCカール・Dカールなど)
- 本数(両目80〜140本が中心)
- 長さ(9〜13mmが中心)
- デザインの形(ナチュラル・キュート・セクシー・切れ長など)
お客様にとっては、「ふんわり可愛くしたい」のような言葉にしづらい理想を「これです」と指させる道具になります。サロンにとっては、仕上がりのイメージをすり合わせて「思ってたのと違う」を防ぐ道具です。どちらの立場でも、まずは4つの要素を知っておくとデザイン表がぐっと読みやすくなりますよ。
マツエクデザインを決める4つの要素【一覧表】
①カールの種類(Jカール・Cカール・CCカール・Dカール)
カールは、まつげの「上がり具合」を決める要素です。同じ本数・長さでも、カールが違うだけで印象は大きく変わります。
| カール | 特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|
| Jカール | 毛先だけゆるく上がる、いちばん自然なカール | ナチュラル志向の方、まつげが元々上向きの方 |
| Cカール | ビューラーで上げたような定番カール | 迷ったらまずこれ。幅広い年代・シーンに合う |
| CCカール | Cよりさらにしっかり上向き。目元パッチリ | 華やかさ重視の方、目の縦幅を出したい方 |
| Dカール | 根元からぐっと立ち上がる強めのカール | まぶたが重めの方、はっきりした目元にしたい方 |
サロンによっては、根元が直線的で立ち上がりに強いLカール・LCカールを扱っていることもあります。デザイン表には、自分のサロンで実際に提供しているカールだけを載せるのがポイントです。
②本数の目安(80〜140本の印象差)
本数は「濃さ」を決める要素です。両目の合計本数で表記されるのが一般的です。
| 本数(両目) | 印象の目安 |
|---|---|
| 80本 | すっぴんになじむナチュラル。マツエク初めての方にも |
| 100本 | 自然なのに目元がはっきり。定番で選ばれやすい本数 |
| 120本 | マスカラをしっかり塗ったような華やかさ |
| 140本〜 | ボリューム重視。イベントや華やかなシーン向け |
同じ100本でも、地まつげの量や生え方によって仕上がりの濃さは変わります。デザイン表の本数はあくまで目安として、「普段のメイクでマスカラはどのくらい塗りますか?」といった質問とセットで選ぶと失敗しにくいですね。
③長さの目安(9〜13mm)
長さは、地まつげより2〜3mm長いくらいが自然に見えるバランスの目安です。
| 長さ | 印象の目安 |
|---|---|
| 9〜10mm | 地まつげに近い自然な長さ。オフィスにもなじむ |
| 11mm | ナチュラルと華やかの中間。定番の長さ |
| 12mm | 目元の存在感がしっかり出る華やかな長さ |
| 13mm〜 | ゴージャス。地まつげへの負担も考えて部分使いが安心 |
実際のデザインでは、1つの長さだけでなく「目頭9mm・中央11mm・目尻10mm」のように複数の長さを組み合わせて、目の形に合わせたグラデーションを作ります。
④デザインの形(ナチュラル・キュート・セクシー・切れ長)
長さをどこに置くかで、仕上がりの「形」が決まります。デザイン表でいちばん写真の見せどころになる部分です。
| デザイン | 長さの置き方 | 印象 |
|---|---|---|
| ナチュラル | 目の形に沿って中央をややながく | 元のまつげがきれいに伸びたような自然さ |
| キュート | 黒目の上を長めに | 目が丸く大きく見える、可愛らしい印象 |
| セクシー | 目尻に向かって長く | 大人っぽく、切れ長で色っぽい印象 |
| 切れ長・クール | 目尻長め+カール控えめ | 横幅を強調したシャープな印象 |
人気のマツエクデザインの傾向
「マツエクの人気デザイン」と検索される方も多いのですが、実際の人気はサロンの客層や地域によってかなり違います。そのうえで、最近よくご指名が入りやすい傾向としては、次のようなデザインが挙げられます。
- ナチュラル系:Cカール×100本前後。オフィスでも浮かない自然な華やかさで、年代を問わず根強い定番です
- 束感デザイン:毛先に束をつくってまつげパーマ風の抜け感を出すデザイン。SNSの仕上がり写真でも人気と言われています
- ワンホン風:中華メイク発の、束感と長短のメリハリを強調したデザイン。若い世代からのリクエストが増えやすい傾向です
- カラーマツエク:ブラウンやカーキを混ぜて、黒より柔らかい印象に。「バレずに垢抜けたい」方に提案しやすいデザインです
デザイン表を作るときは、「人気順」ではなく「自分のサロンのお客様がよく選ぶ順」に並べると、カウンセリングで使いやすくなりますよ。
一重・奥二重・二重で似合うデザインの考え方
同じデザインでも、まぶたの形によって見え方は変わります。デザイン表を見るときは、次の視点を持っておくと選びやすくなります。
- 一重の方:まぶたにカールが隠れやすいので、根元から立ち上がるDカールやLカールが好相性。長さは中央を少し長めにして、縦幅を出す考え方が基本です
- 奥二重の方:カールが強すぎるとまぶたに当たって不快になることがあります。CカールとCCカールをゾーンで使い分けるなど、当たらない範囲でいちばん上がるカールを探すのがコツです
- 二重の方:幅広いデザインが似合いやすいぶん、「なりたい印象」から逆算して選ぶのがおすすめ。可愛い系ならキュート、大人っぽくならセクシー、と形で決めていきます
目の形に加えて顔全体のバランスから提案する方法は、顔型別のまつげデザイン提案術で詳しく解説しています。
【サロン向け】カウンセリングでのデザイン表の使い方
ここからは、アイリストさん向けのお話です。デザイン表のいちばんの価値は、お客様の頭の中にあるイメージと、施術者の頭の中にあるイメージのズレを、施術前に見つけられることです。
使い方のポイントは3つあります。
- 言葉より先に指さしてもらう:「ナチュラルがいい」の「ナチュラル」は人によって別物です。まず表の中から近いものを指さしてもらい、そこから言葉で詰めていきます
- 仕上がり写真とセットで見せる:「Cカール・100本・11mm」という数字だけでは、お客様はイメージできません。数字の横に必ず仕上がり写真を置きましょう
- 「できないこと」も表で伝える:地まつげの状態によっては希望の長さが難しいこともあります。表を指しながら「今日はこちらのほうが持ちが良いです」と代案を見せると、納得していただきやすいです
カウンセリングの流れ全体を整えたい方は、カウンセリングシートの作り方と記入項目10と、初回カウンセリングでの見本画像の使い方もあわせて読んでみてくださいね。仕上がりイメージのすり合わせでトラブルを防ぐ声かけは、「思ってたのと違う」を防ぐマツエクカウンセリングにまとめています。
マツエクデザイン表の自作方法と写真素材の揃え方
デザイン表は、次の4ステップで自作できます。凝ったデザインソフトは必要なく、CanvaやPowerPointで十分です。
- ステップ1:載せるデザインを絞る…実際にメニューにあるデザインだけに絞ります。多くても8〜12パターン程度が、お客様が迷わない量です
- ステップ2:4要素で表記を統一する…各デザインに「カール/本数/長さ/形」の4項目を必ず添えます。表記が揃うと一気にプロっぽくなります
- ステップ3:見本写真を用意する…1デザイン1枚、目元のアップ写真を置きます。ここがいちばんのハードルなので、次で詳しくお話しします
- ステップ4:A4一枚かiPadにまとめる…紙ならラミネートしてカウンセリング席へ。iPadなら拡大して見せられるので、細かい束感も伝わりやすいです
いちばん悩ましいのが見本写真です。理想はご自身の施術写真ですが、施術直後のお客様の目元をきれいに撮るのは意外と難しく、「デザインは提供できるのに、見せられる写真がない」というアイリストさんは多いです。
撮影が追いつかない場合は、施術写真が貯まるまでの間、高画質のまつげ写真素材でデザイン表を組んでおき、撮れた実写から順に差し替えていく方法もあります。少ない画像で投稿や販促物を回すコツは、まつげ写真素材のサロン活用完全ガイドで解説しています。また、デザイン表とメニュー表を連動させたい方は、まつげサロンのメニュー表の作り方も参考になりますよ。
まとめ
マツエクデザイン表のポイントを、最後に整理します。
- デザインは「カール・本数・長さ・形」の4要素の組み合わせで決まる
- 迷ったらCカール×100本×11mm前後の定番ゾーンから調整する
- 一重・奥二重・二重で、カールの強さと長さの置き方を変える
- サロンのデザイン表は「指さしてもらう道具」。仕上がり写真とセットが必須
- 自作はCanvaで十分。写真が足りない間は素材で組んで実写に差し替えていく
お客様にとっては「なりたい目元」に近づく地図、サロンにとっては「思ってたのと違う」を防ぐ保険。デザイン表は、両方にとって心強い一枚です。まずは今のメニューを4要素で書き出すところから、始めてみてくださいね。
▶ この分野を基本から整理したい方は「まつげ素材(写真)の探し方と使い方完全ガイド|入手先4種類の比較・商用利用の注意点・サロン活用シーン」もどうぞ。