カウンセリングしたはずなのに、仕上がりを見たお客様に「思ってたのと違う」と言われたこと、ありませんか。
これは技術よりも、「イメージのズレ」が原因のことが多いです。「ナチュラル」「ぱっちり」「韓国っぽく」という言葉は、人によってイメージする仕上がりが違います。
カウンセリングシートだけでは、このズレを防ぎきれません。シートは「確認する道具」で、「仕上がりをすり合わせる道具」とは役割が違うからです。
この記事では、カウンセリングシートに入れるべき記入項目と、シートとデザイン画像の役割分担、リピートのお客様にも使える運用のコツまで、仲間のアイリスト目線でお伝えします。
「思ってたのと違う」を防ぐための仕組み作りに、参考にしてみてくださいね。
カウンセリングシートだけだと、なぜズレるのか
シートを丁寧に作るサロンほど、項目を詰め込んだくなります。でも項目を増やしても「ナチュラル」と書いてもらうだけだと、その言葉の中身は人によって違います。
「ナチュラル」と言うお客様の中にも、本当に控えめの仕上がりを望んでいる人と、しっかり上げたいけど「やりすぎずに」という意味で「ナチュラル」と言っている人がいます。
このズレは言葉のやり取りだけでは埋められません。HPB公式コラムでも、カウンセリングでは「言葉に加えて、画像やサンプルを見せて仕上がりイメージをすり合わせること」が推奨されています。
シートと画像の役割を分ける
シートは「確認」、画像は「共有」と考えると整理しやすいです。シートで体調・施術歴・アレルギーを確認し、画像で仕上がりをすり合わせる。この2つを分けておくだけで、カウンセリングの設計がスッキリします。
シートに入れる8つの記入項目
項目は多さよりも「脱落を防ぐ」視点で選びます。以下の8つを押さえておけば、それで十分です。
- お名前・連絡先・生年月日
- 過去の施術経験(サロン名・頻度)
- アレルギー・体調の確認(コンタクト・既往症・姊婦・1週間以内の眼病など)
- 現在のまつ毛の状態(本数・長さ・ダメージ)
- 前回の不満や誤解のあった点
- 今回の希望イメージ(デザイン・カール・雰囲気)
- NG項目(避けたいデザインや印象)
- ライフスタイル(メイク頻度・スポーツ・職業などもちの検討用)
特に効くのが「NG項目」です。「これだけは避けたい」ラインが見えると提案がぐっと楽になります。
画像ですり合わせるときの2つの原則
画像を使うときに、なんとなく見せているだけだとズレは残ります。以下の2つを意識すると、画像が本当の「すり合わせ道具」になります。
1. 同じモデル・同じ画角で並べる
デザインを見せるときは、モデル・背景・光・画角を揃えた画像を並べます。モデルが違うと、お客様が「この人の顔が好き」「この人の雰囲気が好き」で選んでしまうことがあるからです。デザインの違いだけが見える状態を作ります。
2. 「正面」と「横」の両方を見せる
特にまつげパーマは、正面だけだと立ち上がりの角度や毛先の丸みが伝わりにくいです。横から見たシルエットも見せておくと、「思ってたより上がってる」というズレが防げます。
マツエクとまつげパーマで聴くべきポイントは違う
同じ「デザイン共有」でも、マツエクとまつげパーマでは聴くポイントが違います。
マツエクで聴くこと
デザインの「全体設計」が中心です。ナチュラルかしっかり感か、中央長めか目尻流しか、優しい印象か華やかな印象か、カールが強めか自然か、この軽ずブレると個人の好みが出やすい部分がズレます。
まつげパーマで聴くこと
「上がり方」が中心です。根元からしっかり上げるか、自然なカールか、目尻は流すか、韓国風の立ち上げ感か。まつげパーマは「同じ人」でも上げ方で印象がれっと変わるので、ここを画像で見せておかないと、仕上がりを見たときのギャップが出やすいです。
リピートのお客様にこそ画像が効く
デザイン画像は新規のお客様だけに使うもの、と思われがちですが、実はリピートのお客様にこそ面白い使い方ができます。
「今回も同じ雰囲気で大丈夫ですか?」と画像を見せながら聴くと、「ちょっと変えたい」「実はもう少し上げたい」という本音が出てきやすいです。「いつもと同じで」だと御用聞きになりがちですが、実はそこに新しい提案のきっかけが隠れています。
リピートのお客様のデザイン提案を増やせると、コース単価も上がりやすいです。
よくあるカウンセリングのNGパターン
こういうパターンはトラブルが出やすいです。
- シート記入をお客様に任せて「ナチュラル」とだけ書いてもらう
- 画像を見せずに「任せてください」を鮶吞みにする
- リピートの方に画像を見せず「いつもと同じですね?」だけで進める
- 新人スタッフが言葉だけで説明しようとしてデザインのイメージが伝わらない
- 仕上がりの確認をしないまま施術を始めてしまう
逆に言うと、これらを避けるだけで仕上がり後の「思ってたのと違う」はかなり減ります。
まとめ:シートで確認し、画像ですり合わせる
カウンセリングシートは「確認の道具」、デザイン画像は「すり合わせの道具」と考えると整理しやすいです。このセットで使うからこそ、「思ってたのと違う」を防げます。
しかもこの仕組みは、新規のお客様だけでなくリピートのお客様にも使えます。むしろリピートで使ったほうが、提案のきっかけとして面白いです。
まずは8つの記入項目をシートに反映させ、デザイン画像を「同じモデル、同じ画角」で揃える、ここから始めてみてください。
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