敏感肌のお客様へのカウンセリングと提案のコツ|「ちゃんと向き合ってくれた」と思われるサロンになるために

敏感肌のお客様を前にすると、こちらが構えてしまうという声をよく聞きます。

 

「アレルギーは大丈夫ですか」と聞いて、「たぶん…」と返ってきた瞬間、空気が重くなることもあります。

 

提案どころか、施術していいのかすら判断に迷う場面もあります。

 

業界では、敏感肌のお客様が一番不安に感じているのは「マツエクの薬剤」ではないと言われています。

 

本当に怖いのは「『うちでは無理です』と冷たく断られること」だと言われています。

 

過去に複数のサロンを回って、玄関で帰らされた経験を持つ方は少なくないようです。

 

だから「ちゃんと向き合ってくれた」と思われるサロンになる分かれ目は、薬剤の知識ではなく、最初の3分の言葉の選び方にあると言えます。

 

敏感肌のお客様が本当に不安に感じている3つのこと

まず前提を整理しておきます。

 

敏感肌のお客様が抱える不安は、3階層で整理できると言われています。

 

1つ目は、施術中の刺激で目が痛くなることへの不安。

 

2つ目は、施術後に腫れてしまい仕事に行けなくなることへの不安。

 

3つ目は、「またこのサロンでも断られるのが怖い」という不安です。

 

業界では、来店前に一番大きく心を占めているのは3つ目だと言われています。

 

一般的にお客様の不安は「仕上がり」に向きやすいですが、敏感肌の方は「人としてどう扱われるか」に強く向きやすいです。

 

ここを取り違えると、いくら低刺激グルーを揃えても響きにくくなります。

 

最初の3分で伝えたい、たった1つの言葉

来店して着席して、まず伝えたい1文があります。

 

「今日、もし途中で違和感があったら、遠慮なく途中でやめましょうね」。

 

これだけで十分です。

 

多くのサロンは「アレルギーパッチテストやりましょうか」から入りやすいです。

 

悪くはないですが、それは「あなたが原因かもしれないから」という前提に聞こえやすいです。

 

敏感肌の方は、これまで散々「あなたの肌が問題」と言われてきたケースが多いです。

 

だから最初の1分は「やめる勇気がある店です」と先に宣言するのが向いています。

 

これが「ちゃんと向き合ってくれた」と思われる第一歩になります。

 

聞く順番を逆にすると信頼が生まれやすい

カウンセリングシートを渡して、上から順に書いてもらう。

 

これが一般的なやり方です。

 

ですが敏感肌の方には、聞く順番を逆にするのが向いています。

 

最初に聞きたいのは「過去にどんなサロンで、どんなトラブルがありましたか」です。

 

商材ではなく、まず「過去の経験」から聞くのが手順です。

 

すると、想像していなかった原因が出てくることがあります。

 

「グルーじゃなくてテープでかぶれた」「花粉症の時期だけ反応する」「目薬の防腐剤に弱い」などです。

 

こうした情報は、シートの「アレルギー有無」欄では出てきにくいです。

 

過去を聞いてから現在を聞く。

 

これが、敏感肌カウンセリングの基本の流れです。

 

判断基準は2つ:「今日やる/別日にずらす」

敏感肌の方を全員断る必要はないですし、全員受ける必要もありません。

 

判断基準は2つで足ります。

 

1つ目は体調の波です。

 

今日この瞬間の肌コンディションがいつもより悪い場合は、無理せず別日にずらすのが向いています。

 

2つ目は過去24時間の刺激の有無です。

 

前日にピーリングをした、レチノールを塗った、海に入った、長時間泣いた。

 

これらが1つでもあれば、今日はやめておくのが向きやすいです。

 

この2つの観点をお客様にも共有します。

 

「今日の肌の調子と、昨日刺激があったかどうかだけ確認させてくださいね」。

 

こう言われると、お客様は「ちゃんと見てくれている」と感じやすいです。

 

提案する商材は「3段階」で見せる手順

敏感肌の方に、いきなり「低刺激グルー使います」と言っても響きにくいです。

 

その言葉は他のサロンでも何度も聞いてきているからです。

 

そこで、見せる段階を3つに分けます。

 

第1段階は、前処理剤をアルコールフリーに変えること。

 

第2段階は、グルーを低刺激タイプに変えること。

 

第3段階は、装着面積を減らすため毛量を控えめに抑えること。

 

この3段階を「料金はそのまま」で提示します。

 

するとお客様は「ここまでやってくれるんだ」と感じやすいです。

 

1つだけ妥協させる、ではなく、3つセットで守る。

 

これが敏感肌提案のコツだと言われています。

 

NGパターン:「大丈夫ですよ」は伝え方に注意

敏感肌のお客様に、「大丈夫ですよ、うちの薬剤は刺激少ないので」と笑顔で伝えるケース。

 

その日は問題なくても、翌日に違和感が出るケースもあります。

 

そのとき、お客様側はこう感じやすいです。

 

「『大丈夫』って言われたから、何かあっても言いづらかった」。

 

こういう提案は満足度が下がりやすいです。

 

サロン側の「大丈夫」は、結果的にお客様の声を出しにくくしてしまいます。

 

伝えたいのは「もし違和感あったらすぐ言ってください、こちらは止める準備があります」です。

 

「大丈夫」を言わない勇気が、敏感肌対応では大事になります。

 

パッチテストだけに頼らない手順

パッチテストを48時間前にやったから安心、というのは半分正しく、半分注意が必要です。

 

パッチテストで反応が出るのは、即時型アレルギーの一部だと言われています。

 

遅延型は数日後に出ることもありますし、体調次第で結果が変わることもあります。

 

だから、パッチテスト陰性のお客様にも、必ず最初の10分で「目に違和感ないですか」と1回確認を入れる手順を入れたいです。

 

このひと声があるかないかで、後のトラブル対応が変わりやすいです。

 

最後に伝えたい「反転」

敏感肌のお客様は、サロンにとって面倒な存在ではないと言われています。

 

むしろ長く通うリピーターになりやすい層だと言われています。

 

「ここなら断られない」「ここなら自分の肌を分かってくれる」と感じたお客様は、長く通い続けやすいです。

 

そして、同じく悩んでいる友人を紹介してくれることもあります。

 

敏感肌対応は、コストではなく、紹介の資産だと言えます。

 

断らずに、でも無理せず、2つの基準で判断する。

 

これができるサロンは、敏感肌の方の間で「あそこなら大丈夫」と名前が挙がりやすい店になります。

 

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