「今週末写真を撮る予定で」「イベント当日にスタジオ撮影がありまして」という予約が入ると、アイリストさんは「ちゃんと写る仕上がりにしたい」と考えると思います。
ところが、「これ写真だと重たさ出るよ」「スタジオライトだとダウンが強調される」という話を、口頭だけで伝えているサロンは多いように思います。
「スタジオ 写真 マツエク」で上位に出てくる記事10本を読んだところ、どれも「Cカールだと軽やか」「カラーエクステが可愛い」という意見表明で終わっていて、「なぜ重たく見えるのか」という原因の話に踏み込んでいる記事は見つかりませんでした。
この記事は、「スタジオライト」「スマホカメラ」「SNSフィルター」という3つの「見え方を変える装置」を分解して、提案を「どこで写るか」から逆算するためのノートです。
上位記事の共通した見落とし
「スタジオで重たさが出る」話をちゃんと説明している記事が見つからないと書きましたが、その原因はスタジオのライト位置にあります。
記念写真を撮るスタジオでは、主光源は顔面の45度上から入り、補助のレフ板が下からコンライトしていると言われています。
この状態で下まぶたが下下がっていると、上からのライトが一気に眼球の上に乗って、影が下まぶたと頬に強く出やすくなります。
その影が「重たさ」の正体です。
だからこそ、スタジオ撮りの提案は「カールの中間位置で下まぶたが下下がっていないか」が最初のチェックポイントになります。
この記事で扱う角度
当記事は、「どのシーンで写るか」を拾うだけではなく、「そのシーンで使われるライトの位置と高さ」まで逆算して、提案に落とします。
写るシーンを3つに分ける
もう一歩だけ踏み込んだ提案をするために、シーンを3つに分けて考えます。
1つ目、スタジオの記念撮影。
主光源は顔の上から、レンズは画角が50mm前後、顔の姿勢は主に正面と斜めです。
カールは、中間位置だけしっかり上げるSCカールやCCカールの部分使いで、下向きに長さが出ないようにします。
2つ目、友人とのお出かけ写真。
スマホのカメラは24mm相当の広角なので、長さとカールは両方評価されやすいです。
カフェの電球は上からだけど、カールをしっかりめにしておくとストローやフィルターとの相性もよくなります。
3つ目、スマホのものチャやリール。
ここは下から上に見上げるショットが多めなので、下まぶたのカールと長さも提案のポイントになります。
スタジオで重たく見えさせない5つの調整
記念撮影を控えているお客様への提案で、重たさを押さえる5つの調整をまとめておきます。
1つ目、本数は130本以下に軽くキャップを設ける。
2つ目、カールは中間から外側よりをしっかり上げ、内側は控えめにします。
3つ目、長さは眼中10mm以下、外剁11mm以下に押さえます。
4つ目、太さは0.15mm上限として、先だけ薄く見えるテーパーロッシュを検討します。
5つ目、ダークブラウンやシアスラッチで黒一色の重たさを和らげます。
この5点を押さえると、スタジオでも「影の重さ」が明らかに軽めに仕上がりやすくなります。
提案の判断基準は2つ
提案を落とすときに使う判断基準は2つです。
1つ目、「メインのライトは上からか」。
上からなら影対策の提案を、下から・正面ならダウン画角だから重さを出しても大丈夫と判断します。
2つ目、「フィルターを使う予定か」。
SNSとリールで使われるフィルターはコントラストを上げるので、薄く見えるデザインより、カラーエクステを4割入れたデザインのほうが軽やかに映りやすいと言われています。
NGパターン:サロン内ライトだけで判断する提案
業界では、サロンの頭上ライトで「可愛い」と思えるデザインをそのまま記念撮影に持ち込むケースで、ギャップが出やすいと言われています。
成人式の前週に、セーブルで150本・CCカール・12mmを装着したとしてみます。
サロンの頭上からの照明では表情が明るく見えて、その場では「かわいい」と言われやすいでしょう。
しかし、スタジオの上ライトでは下まぶたの影が強く出て、「目元が重たい」印象になるリスクがあります。
記念撮影・HPB掲載・本人使いでは、「スタジオライトとサロンライトは違う」という話を事前にしておくと、そこのギャップを埋めやすいです。
「記念撮影・HPB掲載」をカウンセリングシートに入れる
業界では、カウンセリングシートに「記念撮影・記事掲載・HPB掲載で使うもの・本人使いだと見せ方が違う」という「プレ提案」を入れておくと、ギャップを事前に拾いやすいと言われています。
この項目をシートに追加しておき、「どこで見せる予定の写真ですか」を最初に拾うだけで、提案の角度が他サロンと明らかに変わりやすいです。
反転:「可愛い」ではなく「見え方」で話す
提案の多くは、「可愛い」「チャーミング」という評価語で話されています。
だからこそ、「上からのライトだと、このデザインは下まぶたの影が強く出る」「スマホカメラだと話は違う」という、「見え方」を話すアイリストさんは、他サロンと明らかに違う提案として記憶に残りやすいです。
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