「3週間後に結婚式に出ます」「婚活パーティーが土曜にあって」というお客様の一言が入ると、アイリストさんの背筋は自然と伸びます。
一生に1回、もしくは年に数回しかない大切な日を、サロンに任せてくれる場面です。
嬉しい一方で、頭の中では「ドレスの色は」「写真はスタジオかスマホか」「メイクは自分かプロか」と一気に確認したいことが増えていきます。
業界では、ブライダル向けの提案は「本数は120本がおすすめ」「カールはCで」というスペックの話で止まりやすいと言われています。
本数より先に確認しないと、当日の仕上がりに影響する要素があるのに、です。
この記事は、結婚式・婚活シーンを「3週間という時間」と「写真に残る」という2つのポイントから逆算して、提案と接客を組み立てるためのアイリスト向けノートです。
ブライダル提案で見落とされやすいポイント
「結婚式 マツエク おすすめ」で上位に出てくる記事は、ほとんどが「当日1回の本数とカール」に話の中心が置かれています。
業界では、ブライダル施術で起きやすい失敗として以下のようなパターンが指摘されています。
前日施術で目元の赤みが残り、当日メイクで隠しきれないケース。
2週間前にしっかり装着しても、当日には自然脱毛で本数が減って写真が寂しくなるケース。
白ドレスの彩度に対してエクステが重く、目元だけ浮いて見えるケース。
当日の本数よりも、「2週間前から当日までの3回」をどう組み立てるかのほうが、満足度に影響しやすいと言われています。
この記事で扱う角度
この記事は「結婚式の3週間前・1週間前・当日の朝」の3点をどう繋ぐかという、伴走目線で書いていきます。
商品やデザインではなく、お客様の生活時間の中にアイリストが入っていくという話です。
カウンセリングで最初に聞く5項目
本数より先に、必ず聞きたい項目は5つです。
1つ目、当日の写真はスタジオ撮影かスマホ中心か。
2つ目、ドレスは白系か色ドレスか、和装の予定はあるか。
3つ目、メイクは自分でやるかプロにお願いするか。
4つ目、これまでのマツエク歴は何年あるか、過去にアレルギーが出たことはあるか。
5つ目、本番の何日前に来店できるか。
このうち1つでも答えがあやふやな場合、当日の仕上がりに不安が残りやすいと言われています。
「直前1日」と「3週間前」、どちらで来てもらうか
ここが提案の分かれ目です。
業界では、本施術は3〜5日前、リペアは前日の2回構成が写真の仕上がりに合いやすいと言われています。
当日朝に施術すると、目元の赤みが残ってメイクで隠せないことがあるためです。
逆に、2週間以上前にがっつり装着すると、当日までに自然脱毛が進み、写真でボリュームの抜けが目立ちやすくなります。
3〜5日前に本数を入れ、前日に20〜30本のリペアでバランスを整える。
この組み合わせが、写真撮影と当日のコンディションの両方を満たしやすい組み立てです。
提案の判断基準は2つ
ドレスとシーンが決まれば、提案の判断基準は2つに絞れます。
1つ目、カメラのライトが上から来るか下から来るか。
スタジオは上からのライトが基本なので、ボリュームを増やすと目の下に影ができて疲れて見えやすくなります。
2つ目、ドレスの色が白系か色系か。
白ドレスはコントラストが強く出るので、本数100〜120本・Jカール中心の方が上品に見えやすいです。
色ドレスや和装はコントラストが弱まるので、140本前後・Cカールミックスで存在感を出した方がきれいに残りやすいと言われています。
この2つだけ押さえれば、本数とカールの議論は整理しやすくなります。
当日キャンセル・トラブルへの3つの保険
結婚式の予約は、キャンセルや変更の重みが他の予約と比べて大きい場面です。
だからこそ、3つの保険を最初の予約時に渡しておくと安心につながります。
1つ目、パッチテストを2週間前に5本入れる。
「万一のためのテストなので、無料です」と伝えると拒否されにくいです。
2つ目、リペアの予備枠を前日と当日朝の両方に取っておく。
3つ目、まつ毛パーマへの切り替えオプションを事前に提示しておく。
「もし当日赤みが出たら、まつ毛パーマに変えて施術料金は据え置きにできます」と一言伝えておくと、お客様の不安が和らぎやすくなります。
NGパターン:当日朝の本施術
業界では、当日朝に本施術を入れる提案は満足度が下がりやすいと言われています。
当日朝にボリュームラッシュをしっかり入れた場合、目元の赤みや腫れが式の最中まで残るリスクがあります。
二次会の写真で目元のコンディションが整わないケースもあり、口コミに影響が出ることもあります。
当日朝施術は、リスクがリターンを超えやすい組み合わせです。
断る勇気も、ブライダル接客の一部だと考えられています。
ブライダル後のリピートに繋がる接客
業界では、ブライダル接客で評価されやすい質問として、「本数何本にしますか」より先に「写真どこで撮るんですか」と聞く流れが挙げられています。
本数の話よりも、撮影シーンを先に拾うことで、提案の角度が他サロンと変わりやすいためです。
結婚式後、出産、復職、結婚記念日とリピートが続く流れも、最初の接客で「写真の話を先に聞く」ことが入口になりやすいと言われています。
ブライダル1回の客単価より、その後数年のリピートのほうが、サロン経営にとっては大きいです。
反転:派手にしないほうが「華やか」に残る
「結婚式だから派手に」という思い込みは、写真では逆に作用しやすいと言われています。
写真のレタッチでは、目元のディテールがつぶれて、ボリュームが多いほど「のっぺり」した印象になりやすいためです。
本番1か月前に普段より控えめ提案をして、「派手にしないからこそ、写真で映える」と言葉で説明できるアイリストさんは、信頼につながりやすいです。
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