50代、60代のお客様に「若々しく見えますよ」と伝えても、表情が一瞬曇ることもあると言われています。
本人は「若々しく見えたい」だけを望んでいるわけではないとされています。
言い換えるなら、「今の自分のまま、もう一段上品に見えたい」という望みをもっていると言われています。
このたった一語の違いを、年上のお客様に提案するスタッフがわかっているかどうかで、サロンへの信頼が大きく変わると言われています。
50代、60代が一番言われたくない一言
業界でよく言われるのは、50代、60代のお客様の「不満」で多いのは、デザインではないということです。
「『もっと可愛くしましょう』と言われた」という話が職人さんの間でも話題に上がります。
この一言は、今の自分を完全に否定されたと感じやすいとされています。
50代、60代の方は、30代、40代の頃と同じ読みをして生きているわけではないとされています。
「可愛い」というゴールを一度卒業した上で、「上品」というゴールに踏み出しているという見方もあります。
その方に「可愛く」と言うのは、卒業した制服を着てきてと言うのと同じと言えそうです。
提案は「同世代女優の写真」から始める
50代、60代のカウンセリングで効くと言われるのは、デザインノートだけではないとされています。
面談中に、同世代の女優の写真を一緒に見るという手順もあります。
いぐめいろいろな雰囲気の同世代モデルの写真を、3枚・4枚並べて、「この中だと、どの方の雰囲気が一番好きですか」と聞いてみるというやり方です。
個人名を出さず、「こういう雰囲気になりたい」というレベルで提案を組みます。
すると本人も、「この雰囲気に近づけるなら」と、ゴールイメージがクリアに見えやすいとされています。
本数と太さを「明確に下げる」勇気
多くのサロンで、オーダーされた本数をそのまま付けてしまうケースがあります。
「個人の要望だから」という名目で、二週間後に「重そう」と言われてサロンから足が遠のくケースもあると言われています。
このパターンを避けるために、提案の際に伝えやすい一言があります。
「ご希望より控えめのご提案をしたいんですけど、よろしいですか」
そして理由を続けます。
「業界では、50歳以降のまつ毛は、量を多くするよりも、位置と太さで『あり』の見え方を作る方が上品に見えると言われています」。
「差し出がましいですが、30代のお客様にも、この説明で控えめ提案したりします」。
この伝え方だと、誠さが伝わりやすいとされています。
判断基準は2つ「メガネの有無」と「まぶたの下がり」
50代、60代のデザインを振り分けるのは、この2つで足りると言われています。
1つ目、メガネを使うシーンがあるか。
2つ目、上まぶたが下がってきているか。
この2つの組み合わせで、提案は振り分けやすいとされています。
メガネあり・まぶた下がりもあるタイプ:Jカールは控えめ
50代以降のデザインの推奨に「 Jカールでナチュラルに」と書かれていることがよくあります。
ただ、メガネあり・上まぶた下がりのタイプにはJカールは逆効果になりやすいと言われています。
メガネをかけると、Jカールの中央部分がレンズに押されて、「下がったまつ毛」に見えやすいとされています。
ここで使いやすいのはCカール中心で、中央数本だけCCカールと言われています。
長さは目頭が短め、中央が長め、目尻がその中間という逆三角グラデーション。
本数は上まつ毛を中心にして、下まつ毛は控えめに。
これだと「メガネごしに見てもちょうどよく見える」とされています。
コンタクトだけ・まぶた下がりなしタイプ:太さをミックスする
もう一つのタイプは、コンタクトだけで上まぶたがちゃんと起きている方です。
このタイプは太さをミックスすると上品に見えると言われています。
中央に0.15ミリ、目頭と目尻に0.10ミリ。
これで中央に重心が出て、「アイラインを引いた顔」に見えやすいとされています。
50代以降で「アイラインをやめたい」と思っている人は多いと言われています。
ただ、アイラインをやめると「目ん゚ず見えない」という悩みもあるとされます。
このジレンマを太さミックスで解決できると、「アイライン不要でもシャッとしている顔」に近づけやすいと言われています。
話し方のコツ:「年齢」に一切触れない
50代、60代の接客で避けたいのは、年齢を実際より低く伝えることとされています。
「え、50代ですか?40代に見えますよ」は、言った本人はサービスのつもりでしょう。
ただ言われた側は「抹下手なお世辞を使われた」と感じやすいとされています。
代わりに、「姿勢がきれいですね」「手元が上品ですね」と、見えるものを誉めるという手順が向いていると言われています。
年齢も肩書きも、こちらから規定せず、本人が話したいと言うまで聞かない。
これが「年代をわかってくれるサロン」と思われる一番の近道とされています。
NGパターン:年代を連想させる雑談
「お孫さんはいらっしゃいますか」「定年されたんですか」「介護は大丈夫ですか」。
これらの雑談は、悪気なく振っても、クレームにつながるケースがあるとされています。
職場や家庭での顔ではなく、「自分のための時間」としてサロンに来ている人も多いと言われています。
孫、子供、定年、退職、介護、シニア割引。
こちらから話題に出さないルールをサロンで揃えると、トラブルにつながりにくくなると言われています。
「シニア割引」をメニュー表に載せない
世間では「シニア割」「50代割引」「ミセス価格」という言葉が普通に使われています。
ただ、まつげサロンに来る50代、60代は、自分を「シニア」と思っていないことが多いと言われています。
その世代のメニュー表に「シニア割引」と書くと、逆に予約が入りにくくなるとされています。
代わりに使いやすい言葉は「ロイヤルメンバー特典」「長年通われている方限定」と言われています。
意味は同じでも、伝わる印象が違うとされています。
反転:50代、60代こそ、サロンの一番の常連になりやすい
「50代、60代は、新規が来にくい」と思っているサロンは多いと言われています。
ただ実際は逆だとされることもあります。
30代、40代より、50代、60代の方が長い付き合いになりやすいと言われています。
この世代は、「自分に合う店を見つけたら、よその店に浮気しない」という買い方をしやすいとされているからです。
美容院、洋服屋、化粧品店。
すべて同じ傾向が見られると言われています。
サロン側が短期の集客を考えるなら30代、長期の収益を考えるなら50代、60代という見方もあります。
そして50代、60代の長いお客様は、同世代の友人を連れてきてくれやすいとされています。
結果として、サロンの中で一番安定した売り上げの柱になりやすいと言われています。
提案力をもう一段上げたいアイリストさんへ
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